目標

将来の夢、目標。
18年余りの人生で幾度となく聞いた言葉。

僕には、それがありません。
やってみたいことは山ほどあります。
本気で歌を練習してみるとか、ギターを弾けるようになるとか、作曲のノウハウを学ぶとか、絵の練習をするとか、ひたすら小説を読み漁るとか、物語を描いてみるとか。心理学を学ぶとか、ダンスを始めてみるとか、ジムに通って身体を鍛えてみるとか、死ぬ気で勉強するとか、ざっと考えただけでいくらでも出てくる。

中途半端に何でもなんとなく出来てしまう状態で成長したおかげで、もう少し自分は出来る人間だと思ってました。
やればできる、やればできる、そんなこと思ってるうちは出来ないんですよね。だってやってないから。
なのに、自分の力を過信しているから、「もっと上にいきたい!」なんて思って、それでいて上にいくどころかスタート地点にさえいない訳ですよ。「もっと」とか言える立場じゃない。どん底

俗に言う勝ち組みたいな人がテレビに出ているのを見ると、やっぱり彼らはどこかで努力をしているんですよ、一生懸命に。
そんな中で、努力のスタート地点にすら立てていない自分が、そんな人達みたいな人間に成長出来るかって言ったらそんなわけないじゃないですか。
甘ったれんな、って話ですよ。
そんな人達を見て、物凄い劣等感を覚えてしまうんですよね。でもあの人達は絶対に僕みたいな人間に対して優越感なんか覚えていない。レベルの差。僕は人として小さい。

これこそ自分のことしか見えていない中学生みたいな気持ち悪い発想ですけど、僕ほど努力の出来ない人間なんていないんじゃないかと思うくらい、自分の努力の出来なさに呆れています。というか、何も出来ない。
「本当にやりたかったら出来る」って言われると、ああ、なら自分はやりたくないのかって思って余計気分落ち込みますね。僕ってこんな幼稚だったっけ?

どうしたら頑張れるんだろう。いや、よく言いますよね、目標を作れって。些細なことでいいから。
まぁ、その目標がないから困ってる部分もあるとは思うんですけど、世間的によく言われることって結局は真理だったりするから、きっと大事なことなんだろうな。
このまま落ちこぼれていったら本当にやばい。自覚はある。

出来る人間を見てると、憧れる反面、辛いんですよ。まあ、みんなそんなもんか。
劣等感とやるせなさに襲われて、やっぱり自分はこんな人間にはなれない、ダメな人間だって。その程度でダメな人間だったら世の中のかなり大勢がダメな人間だとは思うんですけど、ゴミみたいな自意識のせいでこんな思考になっちゃって。
バカバカしいですね。僕のやりたいことってなんだろう。
このままじゃ、やりたいことどころか出来ることさえ無くなっちゃいますね。いよいよ終わりだ。

今までだって何度も将来の夢を、明確な理由をもって抱いてきたけど、やめた。僕にできること、やりたいことはこれじゃないって。
でもだからといって夢の代替品があるわけでもなく…どうしたらいいんでしょう。
努力が出来るようになりたい。気力を持ちたい。
今はそれだけなんですよね。それが目標じゃ、どう頑張ればいいのって話だし…劣等感、劣等感。
地の底にいます。這い上がる道具も知識もない。僕はこれから道具作りですかね。
僕の人生に転機は訪れるんでしょうか。
逆転満塁ホームランくらいの、何か大きな衝撃があればな。まあ、運以外は全て自分の努力で賄うしかありませんね。

劣等感と戦いつつ、頑張ります

おわり